失った文庫のように片隅で蘇り待つ記憶のページ

永久(とわ)誓う愛の言葉の原石はやがて輝く宝石となる

密やかに獲物を狙い夜を待つわれらはともに爪持つ族(うから)

風に舞い命を運ぶ種子たちよ愛の言葉も彼へ届けて

『「余剰次元」と逆二乗則の破れ』(村田次郎著、講談社ブルーバックス)を読む。
電気力、弱い力、強い力、重力の4つの力を統一的に扱う理論をめぐって、そのこの世界を高次元の世界として扱う理論のことは聞いたことがあったが、それをもう少し知りたかったので読んだ本。私の頭ではなかなか理解ができなかったのだけど、一番なじみのある重力という力が最も理解が進んでいないということを知ることができた。これを階層性問題というらしいけれどそれを解決するために余剰次元という考えが提起され、これ自体は新しいことではないけれどその大きさがプランク長という極小の範囲ではなくミリメートル程度と”とてつもなく”大きいスケールではないかという仮説があるという。そしてそう主張できる根拠ん、万有引力の法則がミリメートル以下の近距離でいまだ実験検証されていないことにあるということにはちょっと驚いた。なぜって昔ならったキャベンディッシュの実験は200年前の実験だから。
物理の話とは関係ないけれど、人を愛する力も逆二乗の法則に従うような印象をもっているけれど、これも”破れ”があるなあ。