2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ミーナの行進』(小川洋子著、中公文庫)を読む。 父親が病死したため母方の叔母の家に預けられることになった主人公がそこで出会ったミーナと過ごした一年間の物語。主人公が中学1年の1972年から73年という時代設定でちょうどミュンヘンオリンピックが開…

『寡黙な死骸 みだらな弔い』(小川洋子 中公文庫)を読む。 さまざまなかたちの死をテーマにした連作短編集。各短篇は独立した物語でありながら他の短篇とところどころで関連性をもっており、誰かの死はどこかで自分とつながっているという思いを抱かせる。…

『世界を救う処方箋』(ジェフリー・サックス著、早川書房)を読む。 世界の貧困問題の第一人者が祖国アメリカが抱える問題を指摘し、その処方箋を提示する本。冒頭に「アメリカの経済危機の根底には道徳の危機がある」と指摘し美徳の衰退を問題視している。…