2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『しあわせ仮説』(ジョナサン・ハイト著、新曜社)を読む。 「しあわせ」とは何かについて社会心理学者の著者がポジティブ心理学の立場から考察した本。ポジティブ心理学というのは、人間の長所に重点をおいた心理学で個人の病理より長所をのばす方法論に関…

『隠れた脳』(S.ヴェダンタム著、インターシフト)を読む。 私たちの脳には、物事をヒューリスティックに処理する脳と理性的に処理する脳があり、前者によってうまく行く場合もあるもののときにはとても不合理なことが起きる場合があることをさまざまな例を…

『喜びはどれほど深い?』(ポール・ブルーム著、インターシフト)を読む。 飢えを満たす、セックスをするといった動物と共通した快楽から芸術鑑賞や宗教、マゾヒズムなど人間ならではの快楽に至るまで様々な快楽を人間は貪るが、その喜びはどこからくるのか…

『恋するオスが進化する』(宮竹貴久著、メディアファクトリー新書)を読む。 生物の生殖と進化について昆虫を主題にして解説した本。著者は沖縄でウリミバエの駆除に10年間携わっていた研究者で、ところどころに研究生活の悲喜こもごもが語られているのが微…

『偶然の科学』(ダンカン・ワッツ著、早川書房)を読む。 あるファッションが爆発的に流行したり、ある本が突然ベストセラーになったりする現象を私たちが説明しようとするとき、そのスタイルや本の中に他とは違う理由を探しだす。その「常識」による説明の…