2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『生命起源論の科学哲学』(クリストフ・マラテール著、みすず書房)を読む。 非生命と生命の間には架橋しがたい溝があるのか。あるとすれば非生命から生命の誕生は”創発”と呼ばれる現象なのか。古くから論争されてきた問題に対して、最近の科学的知見もレビ…

『夏目漱石を読む』(吉本隆明著、ちくま文庫)を読む。 1990年から3年間にかけて行われた著者による漱石の小説についての講演をまとめた本。講演がもとになっているので、読者に語りかけるようにして書かれており、読みやすい。『吾輩は猫である』から『明…

『統計学が最強の学問である』(西内啓著、ダイアモンド社)を読む。 大量の情報が溢れ、遅滞なき意思決定が求められる現代を生き抜くには、統計の知識が必須であることをやさしく説いた本。著者は疫学が専門で医学生物学畑なので、その分野の人にとってはし…

『夫婦格差社会』(橘木俊詔書、迫田さやか著、中公新書)を読む。 『日本の経済格差』、『女女格差』の著者が、格差社会化しつつある日本で、個人の所得ではなく家計の所得に注目すべき、特に世帯の妻がどれくらい稼ぐのかに注目すべきであることを様々なデ…