2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』(P.シーブライト著、みすず書房)を読む。 なんとも刺激的な表題ですが、原題は『他人どうしの社会 経済的生活の自然史』です。「サル」ということが掲げられているように、私たちホモ・サピエンス・サピエンス…

『モンティ・ホール問題』(ジェイソン・ローゼンハウス著、青土社)を読む。 テレビ番組が発端になり数学者も間違えて議論になった確率の問題について、さまざまなバリエーションを考えながらベイズの定理や条件付確率を考える本。表題の問題は、以下のとおり…

『シグナル&ノイズ』(ネイト・シルバー著、日経BP社)を読む。 多岐にわたる大量のデータ(ビッグ・データ)を扱うことが可能になって情報の重要性がますます声高にとなえられていますが、そのデータを読み解く上で確率論的思考が欠かせないことを説いた…

『ささめく物質 物活論について』(奥村大介著、現代思想vol42.1:116-129,2014)を読む。 2014年を迎えて初めて読んだ論文です。物質を文明の力で馴致してきたはずの私たちが、思いがけなくもその物質たちに牙を向けられた震災から今年で三年になります。「…