2011-05-18 ■ 短歌 幼き日海辺で語った冒険の帆は今いずこ日暮れは近しパンプスは脱いで明日へと翔びたとう飾りなき身で空どこまでも涙ふき束ねた髪を解きつつ万緑の野に身を染めていく涅槃へと至る眠りに肉体は色溶け空の骸となりぬ 戴冠の妃を真似し花の宴愛する王の口づけを待つ