2011-02-28 ■ 短歌 俳句 雨だれはやさしく傘を伝わって恵みの意味を手へと伝える雨粒に映える森羅万象に恋の行方も書かれているのかまだ暗き空より注ぐ雨粒にモナドの影と響きとをみる雨を聴くその透明な旋律に広がる宙(そら)のランドスケープ真鍮の杯に葡萄酒満たされて終わり迎えぬ石楠花の花期 (oliveさんの歌を見て)早春の雨降り注ぐ坂道を双魚宮なる友二人行くわが恋は成就するかの問いかけに黙し答えぬ澄ました男雛耕しの土塊潰す手の黒さ肩抱かれ君と濡れたき春の雨